クセ強マシンと生きる 〜STYLE至上主義、30年LUNA SEA音マニアの音像設計〜

扱いやすさより世界観。
効率より音像。

このブログのテーマは「クセ強マシンと生きる」。

実はずっとギターを弾いている。
そして30年、LUNA SEAの音を追いかけ続けている音マニアでもある。


■ なぜSTYLEなのか

一番好きなアルバムは「STYLE」。

IMAGEの衝動でもない。
MOTHERの完成でもない。

その先にある、静かな到達点。

音数は多くない。
むしろ整理されている。

なのに、異様に広い。

STYLE期のSUGIZOサウンドは、
「歪み」ではなく「層」で出来ている。

  • ゲインは意外と低め
  • ミッドは削りすぎない
  • ディレイは短めで奥へ配置
  • コーラスは主張せず倍音拡張として機能

弾いている本人より、空間が歌っている。

STYLEが一番好きということは、
音の分離と立体感に取り憑かれているということだ。


■ 機材一覧

  • Eventide H90
  • Free The Tone RM-2S
  • Free The Tone Overdriveland
  • Fractal Audio Systems AM4
  • Lee Custom Amplifier(真空管)
  • Roland JC-22(自宅検証用)



■ 真空管は絶対軸

まず前提として、真空管アンプが大好きだ。

コンプレッションの自然さ、倍音の重なり、
ピッキングのニュアンスがそのまま音になる感覚。

Lee Custom Amplifierはその中心にある。

だがSTYLE的音像は、真空管だけでは完成しない。


■ JC-120文化を自宅で再現する

スタジオの基準はJC-120。

あの硬質なトランジスタの立ち上がり。
あの独特の広がり。

自宅ではJC-22でその特性を検証する。

真空管の熱とJCの硬さ。
この両立こそSTYLE的バランス。


■ H90で“前後”を作る

H90はエフェクターではなく空間設計機。

  • MicroPitchは±6〜9cent程度
  • ディレイMixは15〜20%
  • プリディレイで奥行きを分離
  • 低域は削りすぎない

SUGIZO系の広がりは左右ではない。
前後の奥行きだ。

STYLE期は、空間が整理されているからこそ深い。


■ RM-2Sで倍音を削る

リングモジュレーターは飛び道具ではない。

ほんの少し混ぜることで、倍音の角を削る。

ミックスは10%以下。

人間的すぎる倍音をわずかに整えると、
あの少し無機質な質感が生まれる。


■ 歪みは主役ではない

AM4で芯を作り、
Overdrivelandで押す。

ポイントはゲインを上げすぎないこと。

STYLE期の歪みは暴れない。
空間の中に正しく配置される。


■ 真矢という重心

2026年2月17日、真矢さんが永眠された。

LUNA SEAの立体音像は、あのドラムが地面だった。

ギターが宇宙へ広がっても、
必ず帰る場所があった。

30年聴き続けてきた音楽。
その中心には常に真矢のビートがあった。

心からの感謝と敬意を。


■ コピーではなく、構造理解

STYLEをコピーすると気づく。

音は少ない。
なのにスカスカにならない。

それは構造があるからだ。

真空管の熱。
JCの硬質さ。
H90の奥行き。
RM-2Sの倍音整理。

全部使って、やっと近づく。

扱いづらい。
セッティングはシビア。

でも、それがいい。

STYLE至上主義の音マニアは、
今日もクセ強マシンと生きている。

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